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ゆっくりしっかく はしがき はじめに断っておかねばならない。 以下の文章は、私がまりさの話を聞いて、書いたものである。 私がまりさと出会ったのは、丁度今から一年位前のことで、 そのときまりさは、既にだいぶ老いたゆっくりだった。 体中に傷を負い、帽子は破れ、片目は潰れていた。 制裁か、事故か、虐待か、もっと他の理由か、それはわからない。 腹を空かしていたようなので、私は気まぐれの善意でまりさを自宅に連れ帰り、 いくらか餌をやったら、以下のようなことを私に語ったのである。 だから、文章の大筋はまりさの経験、ゆん生に即しているが、私の空想も多分に含まれている。 本文の中で“自分”としているのは、このまりさのことであるが、 その“自分”の言葉、行動、感想などは、一部を除いてほとんどが、私の想像である。 まりさとはすぐに別れたので、今この瞬間、まりさがどこで何をしているか、私は知らない。 おそらく死んだものと思われるが、断言は出来ない。 とにかく、私は私がまりさから聞いたことの一部始終を、誰かに聞いてほしかった。 だからこの文章を書いたのである。 まりさは賢いゆっくりで、沢山のことを記憶し、私に語ってくれた。 その体験はゆっくりとしては稀有なものと思われるので、 読者諸鬼意山の興味をそそるような事があれば、これ幸いである。 ゆっくりしっかく 恥の多いゆん涯を送ってきました。 自分はまだ子ゆっくりの頃に、いろんなことがあって故郷の森を飛び出しました。 そして、なんの当ても無く、ただただ歩きました。 歩いた先に、人間さんの住む街が見えましたが、自分はそこで疲れ果て、倒れました。 そんな自分を、助けてくれたのは、街に住む、ありすでした。野良のありすです。 自分にはありすの餡(正確には、餡ではないのですが)が流れています。 だから、ありすはそれを感じて、哀れに思ったのかもしれません。 ありすは自分を、分厚い、茶色い紙さんで出来た、ありすのおうちへと案内してくれました。 ありすは元々、人間さんに飼われていたらしいのですが、 その人間さんが他の土地へ移るのと同時に、捨てられて、それで野良になったのだそうです。 ありすは自分に、食べ物をくれました。お魚さんの頭と、お野菜さんのヘタでした。 少し酸っぱい臭いがしました。味は覚えていません。 ありすに「もうすこし、ここにいてもいい?」と聞くと、 「ええ、いいわ」とだけ、答えました。 それ以来、しばらく私はありすのおうちに居座ることになりました。 丁度、雪さんがちらつく季節で、私もありすも凍えるようでした。 ありすと私は頬を寄せ合い、寒さを凌ぎあいました。 ありすに、「かぞくは、いないの?」ときくと、「いないわ」と答えました。 「おちびちゃんが、ほしくないの?」ときくと、「ほしいわ」と答えました。 そして自分の方に、余計に擦り寄ってきました。 自分は森に、妻のれいむを遺してきていました。 れいむに嫌な所はありませんでしたが、その母親が、嫌でした。 れいむの母親は、長の従姉妹かはとこ(記憶が曖昧で、よく覚えていません)で、 常にそのことを鼻にかけているところがありました。 何かあれば、「れいむはおさのゆんせきなんだよ」と、自分を脅し、 自分の狩って来た獲物をゆすり取る始末でした。 さらにひどいのは、自分に対して、良からぬ事を求めてきたことでした。 自分は拒みました。拒めば相手も一旦は退きましたが、 すぐにまた、同じことを要求して来ました。 とうとう自分は、逃げました。なんの罪もない妻を置いて、群れを捨てました。 そしてただなんとなく、この街に来て、すぐに、あのありすに会ったのでした。 ありすとの間には、沢山のおちびちゃんが生まれました。 たしか、雪さんの溶けた頃でした。自分にそっくりなまりさが、一匹生まれました。 なぜか、自分はそのおちびちゃんを可愛いと思いませんでした。他のおちびちゃん達も、同じです。 ただの饅頭にしか、見えませんでした。 ありすが喜んでいたので、自分もそういう振りをしましたが、内心では全くの無感動でした。 おちびちゃん達が生まれても、自分はしばらく、ありすと一緒にいました。 しかし、食べ物は溢れていても、常に危険が付きまとうのが、この“街”というところでした。 ゆっくりは、人間さんたちから“いきもの”と認められていませんでした。 自分達は、“ナマモノ”と呼ばれていました。 ナマモノというのは、お魚さんや、牛さんや、豚さんの死んだものと同じ呼び方です。 つまりその程度の扱いしか受けませんでした。あるいは、それ以下の扱いでした。 何もしていないのに、すすんで自分達ゆっくりを殺そうという人間さんはあまりいませんでした。 でも、ゆっくりが人間さんの捨てたものを漁ったり、人間さんの物を盗ったりすると、 人間さん達は、全く容赦なく、ゆっくりを殺しました。 実際に何度か、ゆっくりの死体を見ました。 自分は生来臆病なので、そういった危険を冒す事はしませんでした。 “こーえん”と呼ばれる、小さな森のようなところで、 苦い苦い草さんや、小さな小さな虫さんを採っては、食べていました。 たまに木の実さんが取れると、それはごちそうでした。 しかし、寒い季節に採れる食べ物は微々たるもので、 自分とありすの二人きりのときはそれでもなんとかなりましたが、 おちびちゃん達が生まれると、とても足りなくなりました。 結局、ある日の朝早く、私はありすと、そのおちびちゃん達を置いて、そのおうちを出ました。 そして二度と戻りませんでした。また、逃げたのでした。 その日の夕方、自分は再び、街の中をぶらぶらと徘徊していました。 道端に、れいむの家族がいました。 れいむと、三匹のおちびちゃんたちでした。 れいむ達は、道端に紙さんを敷き、その上に座って、大きな声でお歌を歌っていました。 「ゆっくりのひ~♪すっきりのひ~♪まったりのひ~♪」 なんだか哀れでした。人間さん達はれいむ達に見向きもしません。 それでもれいむ達は歌うのをやめません。 「れーみゅたちのおうたでゆっくりちていっちぇにぇ!」 「おうちゃをきかしぇちぇあぎぇりゅかりゃ、あまあまをちょーらいにぇ!」 ちびれいむたちも、必死で懇願していました。 「ゆっくりしていってね」 「ゆゆ、ゆっくりしていってね!」 「「「ゆっくちちちぇいっちぇにぇ!」」」 自分は居ても立ってもいられなくなって、れいむ達に声をかけました。 「ゆゆ、みたことのないまりさだね!」 「おうたをうたっていて、ほんとうにあまあまがもらえるの?」 「ゆゆ、れいむはおうたがじょうずだからね!」 れいむの脇には、なにか硬いものでできた、細長い入れ物が置いてありました。 中を覗いてみると、飴さんが二つに、キャラメルさんが二つ、 それからグミさんとチョコレートさんのカケラが一つずつ入っていました。 なるほど、このれいむ達が、どうにか暮らしてゆけるくらいの食べ物は、手に入るようでした。 「まりさも、れいむのゆっくりしたおうたをきいてゆっくりできたから、これをあげるね」 自分はその硬い入れ物の中に、採って来た木の実さんを一つ、入れました。 「ゆゆ、ありがとう!まりさはやさしい“びゆっくり”だね!」 「「「ありがちょーにぇ!」」」 その木の実さんは、本当はありすにあげるはずのものでした。 でも、ありすの処へは戻れません。だから、れいむにあげたのでした。 このれいむも、番相手とはぐれたようだったので、せめてもの罪滅ぼしに、と思ったのです。 その日の夜は、一人で(以前見つけたのとは別の)こーえんで過ごしました。 一人で眠るのは久しぶりでした。いろいろなことを考えました。 風はまだ冷たくて、どうにかこうにか落ち葉さんを集めて、震えながら眠りました。 次の朝目が覚めて、いつものとおり食べ物を探していると、自分と同じゆっくりまりさに出会いました。 「ゆゆ、みたことのないまりさだぜ!」 まりさも、あのれいむと同じことを言いました。 どうやら野良のゆっくりというのは、飼いゆっくりは言うに及ばず、 野生のゆっくりよりも、見たことのないゆっくりへの警戒心が強いようでした。 きっと、ゆっくりにとってなんの掟も無い街の中で、 うっかりしていると食べ物やおうちを盗られてしまうからでしょう。 しかし自分にそんな考えが無いと知ると、 まりさは随分と打ち解けて、いろいろな事を話してくれました。 家族やおちびちゃんは居ないのかと聞くと、 「まりさはいっぴきおおかみなのぜ!そんなものはすててきたのぜ!」と答えました。 どうやらこのまりさも自分と同じく、番相手やおちびちゃん達を捨ててきたようでした。 まりさは変なしゃべり方をするゆっくりでした。 言葉のお尻に、「のぜ!」とか「だぜ!」とか、そんなものを付けてしゃべりました。 まりさは自分のことを「きっすいののらなのぜ!」とも言っていました。 つまり、まりさの両親も、野良ゆっくりだということなのでしょうが、 どうやらそれは、まりさにとって誇りのようでした。 なぜだかは、よくわかりませんでした。 わたしはこの変なまりさと、一緒に行動することにしました。 一緒に狩りをして、一緒にむしゃむしゃして、一緒に眠りました。 自分とまりさとは同じ種類のゆっくりなので、 お互いゆん愛感情を抱くことはありませんでした。 自分はなんとなく、このまりさと一緒に居るに過ぎないのでした。 それからしばらくしたある日、 まりさが自分に「いいところへつれてってやるんだぜ!」と言って来ました。 随分暖かくなってきた頃で、食べ物も充分に確保できていたので、 自分はまりさの言う「いいところ」へ付いて行くことにしました。 まりさに付いて行ったその先には、一軒の、例の分厚くて茶色い紙さんでできたおうちがありました。 中にはありすが居るのが、遠くからでもわかりました。 勿論、あの、自分が“ひどいこと”をした、あのありすではありませんでした。 「たまにはいきぬきもひつようなんだぜ!」 まりさはそう言いましたが、自分には何がなんだかわかりませんでした。 「あのありすは“ゆんばいふ”なのぜ!」 “ゆん売婦”―――はじめて聞く言葉でした。 まりさの言うゆん売婦とは、食べ物と引き換えに、 すっきりをさせるゆっくりのことでした。 自分はまりさに薦められるままに、そのありすのおうちへ入っていきました。 「いらっしゃい……あら、びゆっくりさんだわ。ゆっくりしていってね」 「ゆっくりしていってね」 近くで見るとそのありすは、思っていたよりも綺麗なゆっくりでした。 少し年をとっているように見えましたが、 自分なんかよりよっぽど、美ゆっくりといえました。 自分は随分緊張していましたが、ありすの艶々しさに欲求を抑えられなくなり、 結局、すっきりをしました。 「こんなことをして、おちびちゃんができたらどうするの?」 少し落ち着いた自分は、ありすに尋ねました。 「ありすはもともとにんげんさんのところにいたの。そのときに“きょせい”されたのよ」 「“きょせい”?」 「そう。ぺにぺにをきって、まむまむにあついぼうをいれて、おちびちゃんができないようにするのよ」 ありすは悲しい顔をしました。 「だからこうしてすてられても、おちびちゃんのできないありすと いっしょになってくれるゆっくりはいないのよ」 生きるために、と言ったらなんだか美化しすぎているようですが、 このありすがゆん売婦になったことは、 ある意味当然の流れだったのかもしれないと思いました。 きっとありすはこの先もずっと、 そのゆん生が終わるまで、たった独りで生きてゆくのだと、その時は思いました。 帰り際に、ありすは自分を呼び止めて、こう忠告しました。 「あのまりさは“げす”なんだから、あんまりなかよくしないほうがいいわ」 “ゲス”―――ゆっくりにとって最低の称号でした。 ゆっくりがナマモノなら、ゲスはそのナマモノですらない、本当のクズでした。 一緒に居るまりさのことを、こんな風に言われたのは少し心外でしたが、 どういうわけか、自分はそのゲスという言葉を忘れられませんでした。 その後しばらくして、まりさと自分は些細なことでケンカをして、別々に行動することになりました。 まりさと自分は、それまで溜め込んだ食べ物を半分ずつに分けることにしました。 そのとき、まりさの帽子が随分膨らんでいるのに気が付きました。 でも、自分は見て見ぬ振りをしました。 まりさがそんなことをしたので、自分の取り分は僅かになりました。 でも、自分はそれに文句を言いませんでした。 自分はその食べ物を、ゆん売婦のありすの処へ持っていって、あるだけ使ってしまうことにしました。 「こんなにつかってしまって、だいじょうぶなの?」 「しんぱいないんだぜ……ありすはえんりょなくうけとるといいんだぜ」 「でも……もうすぐあめさんのきせつになるわ。とっておかないとたいへんよ」 自分はあのまりさに影響されたのか、知らないうちに変なしゃべり方をするようになっていました。 ありすは自分に少し好意を持っているようで、自分のことをしきりに心配していました。 (自分は元々、ゆっくりありすに好意をもたれることの多いゆっくりでした) 自分はありすのその好意につけ込んで、あるお願いをしました。 「じゃあ、しばらくありすといっしょにいさせてほしいのぜ」 ありすは頬を赤らめました。 すっきりは沢山したのに、なんだか不思議なことにも思えました。 自分はありすが嫌いではありませんでした。嘘ではありません。 しかし、自分のこの求婚とも取れる発言は、 純粋な好意から来たものでなかったことも、否定できない事実でした。 ありすはゆん売婦をして稼いだ沢山の食べ物を、 他のゆっくりと交換して、保存のきく食べ物に代えていました。 自分はよく、ありすから“さーびす”として、“こと”が終わった後、その食べ物を一緒に食べていました。 ありすのおうちに蓄えてある、あの食べ物があれば、かなり長い間ゆっくりできる。 「そういうかんがえはなかった」と言うことは、自分には出来ませんでした。 自分は、ゆん売婦のありすと番になりました。 ありすはゆん売婦を辞め、二人でゆっくりとした毎日を送りました。 しばらくすると雨さんの季節になりましたが、 おうちの屋根には雨さんを弾く、青いものが被せてあったので、平気でした。 自分とありすはときどき、雨さんの音を聞きながら、ただ快楽のためだけに、すっきりをしました。 すっきりをするとのどが渇きます。自分が雨さんを汲んで飲もうとすると、ありすがそれを止めました。 「こっちにもっと、とかいはなおみずさんがあるわ」 ありすは床に開いた穴から、細長くて透明で、それでいて硬い入れ物を取り出しました。 その細長いものの中には、お水さんが入っていました。 「おみずさんなのぜ?」 「“おさけさん”よ」 “お酒さん”―――それが自分のゆん生を大きく変えました。 変なにおいのするそのお水さんは、口に含むとなんとも奇妙な味がしましたが、 ほのかに甘く、しかもだんだんと、ゆっくりとした気分になってくるのでした。 自分は次第に、そのお酒さんの虜になってゆきました。 雨さんの季節が終わる頃には、自分はもうお酒さん無しでは生きてゆけないようになっていました。 はじめのうちは、毎晩、そのうちに、昼夜問わず、来る日も来る日も、お酒さんをあおりました。 そしてだんだん寒さを感じるようになった頃に、沢山あったはずのお酒さんは、底を尽きました。 「ありす、おさけさんがほしいんだぜ……」 「きのうのんだぶんで、もうさいごよ」 絶望的な宣告でした。 「だったら、ここにあるあまあまさんと、こうかんしてこればいいんだぜ……」 「むりよ。おさけさんは“おかねさん”がないと、こうかんしてもらえないわ」 自分はお酒さんが貴重なものだと理解していませんでした。 野菜さんや、あまあまさんや、虫さんといったものは、他のゆっくり達と交換することで手に入りました。 しかし、お酒さんは、人間さんと交換しなければ手に入らないものだったのです。 人間さんは、自分達ゆっくりと、物々交換をしてくれません。 唯一、交換してくれる場合というのは、それはお金さんを持って行った場合だけでした。 「じゃあどうして、ありすはおさけさんをもっていたのぜ……?」 「むかし、かいゆっくりのおきゃくさんがいたのよ。そのおきゃくさんがくれたの」 自分はこの時、半ばやけになっていて、後先を考える余裕など無く、ただお酒さんを欲していました。 そして遂に、ありすに対して絶対に言ってはならないことを言ってしまいました。 「だったら、もういちど“ゆんばいふ”になればいいんだぜ……」 そこから先はハッキリとは覚えていません。 あまりに悲惨な光景だったので、思い出したくないのかもしれません。 ただ、ありすの凄まじい泣き声と、見たことも無い悲しい顔だけは、覚えています。 自分とありすは、別れることになりました。 出て行くのは、またしても自分でした。 ありすは自分(まりさ)のことを、ゆん生で唯一、 自分(ありす)を愛してくれるゆっくりだと、思い込んでいたようでした。 しかし、それはありすにとって勘違いというか、不運というか、気の毒なこととしか、言い様がありませんでした。 自分は、ゆっくりがゆっくりを好きになる―――そういう感情が一切、理解できないゆっくりなのでした。 自分のおちびちゃんすら、愛することのできないゆっくりなのでした。 もし、愛しているゆっくりが居るとすれば、それはたった一匹、他でもない、自分自身でした。 みんなは、そういうゆっくりを、“ゲス”と呼びます。 自分は気が付かないうちに、ゲスになっていました。 いえ、あのれいむを置いて森を出たときから、既にゲスだったのかもしれません。 口調も、行動も、そして長い野良生活でボロボロになった外見も、まさに醜いゲスそのものでした。 完璧な、ゲスでした。他のどのゆっくりよりも、ゲスでした。 ゆっくり、失格。 もはや、自分は、完全に、ゆっくりで無くなりました。 (おしまい) ☆☆☆☆☆ 七割方書いてから、別の作者さんが「ゆっくり失格」というSSを既に発表してらっしゃることに気づきました。 「ひらがなだからゆるしてね!ひどいことしないでね!」 (過去作) ゆっくりいじめ系2909 偏愛 ゆっくりいじめ系2999 おはなありす 選択肢 投票 しあわせー! (16) それなりー (0) つぎにきたいするよ! (0) 名前 コメント すべてのコメントを見る
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すーりすーりっ!したりするよっ! 4KB 虐待-普通 小ネタ 理不尽 駆除 野良ゆ 現代 短いお話 道路を歩いていると、野良ゆっくりが目の前に現れた! 「れいむは、かわいそうなしんぐるまざーなんだよ! あまあまをちょうだいね! たくさんでいいよっ!」 「ちょうだいにぇっ!」 大きなれいむと小汚い赤れいむが騒いでいる。 「ゆ? れいむがかわいすぎるから、こえもでないんだねっ! かわいくてごめんねっ! ゆんゆゆーん!」 「れぇいみゅも、きゃわいくてごめんねぇ~っ!」 俺はれいむを両手で挟んだ。 「やめてね? おさわりはげんきんだよ! きたないてで、れいむにふれないでねっ!」 そのまま空高く持ち上げる。 れいむは、『お空を飛んでるみたい!』などと嬉しそうにはしゃいでいる。 俺はくるりとれいむを逆さまにして、見たくもないケツを視界に入れた。 予想通りに真っ黒なあにゃると汚いまむまむだ。 これで可愛いとか笑わせるぜ。 「ゆーん! おにいさんはへんたいさんなの!? れいむのあにゃるをじっとみながら、にやにやしないでねっ!」 ケツが左右にプリプリと揺れた。 俺から逃れようとする行動すらも挑発に思えてくる。 「あまあまをもってきてくれたら、きすしてもいいよ! かわいいれいむにかんしゃしてねっ!?」 「食らえ」 「ごぼおおおおおおおおっ゛!?」 れいむは地面とキスをした。 顔面を下に向けてケツは天を突き出した素晴らしい格好だ。 まさに一輪挿し状態。 ちょっとかっこいい。 「はーい。すーりすり」 「ゆぶっ? ぶおぉおおおおおおおおっ゛!」 俺は掴んだ両手を左右に動かした。 " ジャーッ!" と、良い音が周囲に響いて心地よい。 こういう、『可愛くてゴメンね?』などと言う馬鹿は、 頭からあんよの下まで素晴らしいと意味不明な自信を持っているのだ。 妙な自信を砕く方法は簡単だ。 体の一部を削って欠損を作ってやればいい。 お飾りでも髪の毛でも構わない。 自分の体はゆっくり出来なくなったと思わせればよいのだ。 「いやー。たっのしー!」 「ゆぼぼぼぼっ゛! ばぼぁあああああああああっ゛!?」 俺の最近のマイブームは、顔面擦りおろし。 手のひらに伝わる振動がたまらないっ! 必死にもがいて上下左右に激しく揺れ動くれいむのおケツ。 この時は何故かいとおしく感じるから不思議だ。 思いっきりスパンキングしてやりたい衝動にかられるぜ! 「すーりすりっ! すー…あれ?……あー、またやっちまったか」 ただ、俺はこの方法で成功したことが無い。 とても楽しいので途中で辞める機会を失ってしまうのだ。 「これは、もう駄目だな」 「みゃみゃっ!?」 赤れいむが地面に生えたような形をしたれいむに近寄ってくる。 そのお顔は涙でベショべショだった。 今まで騒いでいたんだろうけど、全然気がつかなかった。 「じめんさんにうみゃっていたら、ゆっくちできにゃくなっちゃうよっ!? ゆっくちせずに、でてきねにぇっ!」 「あー、もう無理だって。死んでるよ」 「にゃんで、しょんなこというにょおおおおおっ゛!? みゃみゃがちぬわけ、ないでしょおおおおおおおっ゛!」 「いやいや。本当だってばさ」 俺は爪先をれいむのケツの上に乗せた。 そして、そのまま手前に倒す。 既に三分の二以下になっていたれいむの半身が地面に横になる。 赤れいむの目の前に晒されたのは、荒いヤスリで乱暴に削られたような断面部分。 「ゆっ゛!?」 「な? 死んでるだろ。ちょっとやり過ぎちゃったよ」 赤れいむの思い描いていた親の素敵な笑顔は既に無い。 視界に広がるのは真っ黒でグズグズになっている平面のみ。 赤れいむは、込み上げてくる吐き気を抑えきれずに、吐射物を道路へとぶちまけた。 「あー、駄目だなー俺は。せっかく虐待してくれって姿を現したのに…」 俺は非難の目線を向けてくる赤れいむを踏み潰した。 どうせ吐きまくって弱りきったこいつは直ぐに死ぬだろう。 せめて、俺の足裏であの世に送ってやろうな。 「次はキリの良い所で抑える! そう、次こそは!」 俺はニチャニチャの足裏を親れいむのリボンで擦りながら宣言する。 でも、たぶんそれは無理だと頭の何処かで思っていた。 どうやら俺は、悲鳴を聞くより地面で擦りおろす方が好きらしい。 毎度毎度、壊れるまでやってしまうのだ。 俺の周囲に描かれているのは、親れいむの餡子で染められた漆黒の丸い円。 これを見下ろしながらふと思っちゃったんだよ。 『次は、もっと黒くしたいな』とかね。 ははは。 うん、こりゃ重症だ。 次も悲痛を交えた会話は出来そうにも無いっ! ・地面ですーりすーりするお話 短い小話がブームらしいので乗っかってみた ・暴露も交えて全部の過去作品を記載 正直な所、胸のしこりが無くなった気がする 過去作 ふたば系ゆっくりいじめ 880 長の役割 ふたば系ゆっくりいじめ 859 ほりはり ふたば系ゆっくりいじめ 814 ばうんてぃはんたー 希少種狩り ふたば系ゆっくりいじめ 802 我らっ!すっきりーっ!を熱く語る ふたば系ゆっくりいじめ 779 そうだ、駆除しよう ふたば系ゆっくりいじめ 764 たまたま ふたば系ゆっくりいじめ 752 おらべならい ふたば系ゆっくりいじめ 742 お呼び出し ふたば系ゆっくりいじめ 718 完全予約制 ふたば系ゆっくりいじめ 710 基本種 ふんどしれいむの復讐 ふたば系ゆっくりいじめ 683 あんらっき~を乗り越えて ふたば系ゆっくりいじめ 665 基本種 れいむの受難 ふたば系ゆっくりいじめ 638 ばうんてぃはんたー ふたば系ゆっくりいじめ 612 かってにはえてくる ふたば系ゆっくりいじめ 593 迷作劇場 ふたば系ゆっくりいじめ 572 ぎゃんぶらー ふたば系ゆっくりいじめ 507 火の用心 ふたば系ゆっくりいじめ 500 駄目だよ? ふたば系ゆっくりいじめ 458 ドゲスー ふたば系ゆっくりいじめ 449 希少種の価値 2 ふたば系ゆっくりいじめ 448 希少種の価値 1,5 ふたば系ゆっくりいじめ 443 希少種の価値 ふたば系ゆっくりいじめ 398 ゆっくり達を必殺技で葬る物語 ふたば系ゆっくりいじめ 382 穴だらけの計画とその代償 ふたば系ゆっくりいじめ 321 うんうんっ!だけがでるよっ! ふたば系ゆっくりいじめ 295 秋の風物詩 ふたば系ゆっくりいじめ 281 げすとよばれるもの ふたば系ゆっくりいじめ 275 むーしゃむーしゃ!したりするよっ! nue033 大きな子供 nue026 完全予約制 nue011 ゆーえすびー ・これからは暴露あきと名乗らせていただきます トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 案外新しいネタのような。 -- 2012-09-13 13 40 08 ネタは面白いが欲求不満だぜ。 今度はすーりすりが成功して惨めなゆっくりを見て見たいものだ -- 2010-12-01 20 23 43 ゴミを放置すんな -- 2010-09-02 19 50 59 北斗の拳の顔面すりおろしネタみたいで面白かった -- 2010-08-03 23 38 34
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「ふたば系ゆっくりいじめ 393 体/コメントログ」 さすが、森賢クオリティ -- 2010-06-21 13 34 29 けんじゃ(笑) おお、すごいすごい -- 2010-06-22 00 53 22 しっかりミスリードされたよ!無能な賢者(笑)はさっさと滅んでね! -- 2010-07-19 19 39 08 うめえwww -- 2011-06-04 06 21 33 なるほどなーw -- 2011-10-08 23 00 36 胴無し人間怖い -- 2016-01-21 19 28 20
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ファイアーエムブレム新・紋章の謎 http //wiki.livedoor.jp/nds_fe/ ファイアーエムブレム暁の女神 攻略wiki http //feawiki.com/index.php?FrontPage
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<邪気眼コピペ改変> 523 最低人類0号 sage New! 2011/08/07(日) 12 51 51.32 ID 3L16m0Kj0 中学の頃カッコいいと思って 友達もいないのに全力スレ行って、突然オフ会の募集して 「っぐわ!・・・くそ!・・・また動きだしやがった・・・」とか言いながら息を荒げて 「歯車がまた起動したみたいだな・・・」なんて言ってた スレ住人に「また来てるの?」と聞かれると 「っふ・・・・魔法(自分で作った設定で俺の持ってる謎の能力)を使えぬ物にはわからんだろう・・・」 と言いながら自己紹介板に消えていく 夏期講習中、静まり返った教室の中で「うっ・・・こんな時にまで・・・今度は狩猟笛だ」 と言って教室飛び出した時のこと思い返すと死にたくなる 自己紹介板で質問してて集中の効果を回答者に 「カレーの話はもういいです!他に質問もないし早く答えてください!」と聞いたときも 住人は俺がどういう馬鹿だか知ってたらしくその質問は「なにがですか?」で終了 毎日こんな感じだった でもやっぱりそんな痛いキャラだと住人に 「ギルカ見せろよ!ギルカ!」とか言われても 「・・・ほら・・・トリップ教えた参加者がいるでしょ!」とか言って自演して wikiに晒されたりしてた、そういう時は何時も関西人憑依させて 「あんたらりおちゃんいじめたらあかんで!」って一瞬蜜柑が駆けつけたふりして 「イケメンいますか?またメールします」と言ってスレを思いっきり私物化した そうやって誤魔化して日付とIDが変わるのを待った 全力と自己紹介だけならともかく、武器スレでまで絡まれると悪夢だった 名前 コメント
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シティ・エレジー 15KB 虐待-凄惨 虐待-普通 制裁 観察 自業自得 自滅 家族崩壊 駆除 ツガイ 野良ゆ 赤子・子供 都会 現代 虐待人間 独自設定 短めです 「シティ・エレジー」 ・羽付きシリーズの人間とは別人です ・駄文注意 ・独自設定による補完を入れております ・街中あきさんの「回収箱」の設定を使わせていただいております ・第三者視点です 「ゆゆ~♪ゆっくり~していってね~♪」 「ゆっきゅり~♪ゆゆ~♪」 「ゆっきゅりだじぇ~♪ゆゆ~ん♪」 道の端で「おうた」を歌っているゆっくりがいる。 前には空のカンヅメが置かれておりその中に「あまあま」等を入れるのだ。 街ゆっくりの中でこれをするのは結構いるがその殆どが淘汰される。 それは何故か?あのゆっくりを見れば分かる事である。 バスケットボール大の「ゆっくりれいむ」が一体。その横に小麦粉の皮をくっつけているソフトボール大のれいむ、そして同じサイズの「ゆっくりまりさ」が合わせて二体。合わせて三体のゆっくりがそこにいた。 …街ではよく見かける光景だが、実はこれはゆっくりの常識からは外れた組み合わせなのだ。 ゆっくりと言うのは不思議な物体だ。言葉を操り、食べた物を餡子に変える。 そして小麦粉の皮を擦り合わせて「すっきり」を行い、蔓が生えるか餡子の中で小さなゆっくりが生まれる。 子ゆっくりが親ゆっくりの間から密接している状況で食料はだれが取ってくるのか?それは父役の片方のつがいだ。 だが、街ゆっくりには成体サイズが片方しかいないゆっくりの方が極端に多い。 それは街と言う環境が容赦なくゆっくりに襲い掛かるからだ。 雨が降れば排水性の悪いコンクリートの地面が完全に乾くまで晴れていても出歩けない。 辺りを跳ねれば、車に動物、そして人に他のゲスゆっくり等が跋扈している。 そんな状況でたった一体の饅頭が数体分の食料を安全に集めることが可能なのだろうか。 私は「NO」だと考える。 そしてそれは正解に近い。街ゆっくり全体の中で子ゆっくりと親ゆっくりの一家族単位は実に80%以上が片方の番いが居ないという状況である。 当のゆっくり達の反応は様々だ。「しんぐるまざー」と称して暴れ回るゆっくりもいれば子ゆっくりを非常用の食料としか見ないものもいる。 が、これはあくまで少数でほとんどは子ゆっくりと共に行動しているのがほとんどだ。 あのれいむもそれなのだろう。別段珍しい光景ではない。 だがそれはある意味ゆっくりにとって重荷ともなる。 成体サイズ一体ですら食料に事欠く状況で赤ゆっくりの状態ではその餡子の体積と同じ量を食べる程の量を用意できるかと言えばそれはNOだ。 結局はあぶれゆっくりが取り仕切る餌場に危険を犯して突っ込んで文字どおり「ゆっくりできなくされる」か ゲスゆっくりに巣を奪われて凍えるか雨で溶けるかの二択がそのほとんどだろう。 特に、ゆっくりの言う「狩り」の能力が低い物はあの様に「おうた」を歌うのだ。 ゆっくりの思考は単純明快…と言われている 例えば「狩りが出来ないからおうたを歌う」だった物がいつの間にか「自分は美ゆっくりでおうたも上手いからゆっくりさせてやる代わりにあまあまを置いていけ」かもしくはそれに似た考えに変質する。 「ゆっくりする」と言う事がインプットされているため中枢餡は「ゆっくりできない事」をそのままプラスの方向に書き換えてしまうのだ。まるでキャンバスを張り替えて絵を描き直す様に… …あのれいむはどうか? 通行人に対して愛想を振りまくように小麦粉の体を「のーびのーび」とくねらせ目をつぶって歌っている。 子ゆっくり達は底部を「ぷりんぷりん」とさせたり上下に「のーびのーび」を繰り返しながられいむのまねをする様に歌ってはいるが、音程も全く合って無く、そもそもそれが歌なのかどうかも怪しい程度のものだ。 風貌も街ゆっくりそのものと言った感じだ。 砂糖細工の髪と飾りはボロボロ、小麦粉の皮は泥や車が排出するガスのせいかススだらけ、底部も固いコンクリートの上を跳ねまわったためまるで鏡モチの様にひび割れてガチガチだ。 子れいむが時折見せる「ぷりんぷりん」と言う動作の中で垣間見えるあにゃるにはシミの様な汚れが付いている。いらなくなった餡子、つまりはうんうんがこびりついているのだ。 街ゆっくりは不自然なほど下顎が膨れている場合が多い。食べられる時にその場にあるありったけを詰め込むため、それに適応して極端に肥えやすくなっているのだ。 砂糖細工の歯は本来白いもののはずが黄色いどころか茶色に変色している。黄色いカスの様な物が小麦粉の皮でできた歯茎と歯の間にこびりついてそこだけ妙に「白っぽい黄色」になっているのが更に違和感に拍車をかけた。 「ゆっくり~♪ゆ~ゆ~♪」 「ゆっきゅり~♪きゃわいくっちぇ~ごめん~にぇ~♪」 「だじぇ~!だじぇ~!」 暫く立ち止まって眺めている。歌い終わる度にチラチラと横目で通行人の目を追ってそしてまた歌い出すの繰り返しだ。 誰も近づこうともしない。そしてまるでそこにれいむ達が居ないかの様に無表情に通り過ぎていく。 近づいたり興味を持って目の前を立ち止まろうものならあの汚い小麦粉の皮で「すーりすーり」をされたりするのだ。 潰してもその場に置いておく事は許されず「ゆっくり回収箱」まで持って入れなければならない。そんな手間を態々するぐらいなら無視を決め込む。ある意味一種の優しさだろう。 私が遠めに眺めてすぐのことであった。前を通りかかった財布を開けて硬貨を取り出している青年が手から500円玉をこぼしてしまい、それがれいむ達の目の前にコロコロと転がって落ちてしまったのだ。 青年が屈んで拾う以上の速度でれいむが前のめりに硬貨を押さえつけるような感じで底部の方へ隠してしまった。 「チッ」と青年が舌打ちをした。そして不機嫌そうな顔でれいむに向かって静かに言葉を放つ。 「それは落しただけだ。返せ」 それに対してれいむは口の中に空気を含むと大きく膨れて、左右のピコピコを激しく振り始めて上向きに睨みながらこんな事を言っている様に聞き取れた。 「ゆゆ!おとしたのならこれはひろったれいむのものだよ!」 …とんでもない物言いだが、街ゆっくり…ひいてはゆっくりにおいてそれは常識である。 ゆっくりにとって「所有物」とは「おうち」等の様に持ち運べないもの以外は小麦粉の皮に密接している状態でなければ所有物とならないのだ。 まりさ種が帽子の中に何かを詰め込んだり、ゆっくりが口の中に何かを入れたり、飾りに何かをつけたりすればそれはそのゆっくりの所有物だが、一たび体から離れればその時点でそれはただの「落ちているもの」になってしまう。 ましてや厳しい街ゆっくりの世界においては落とした奴が悪いとも取れる程にシビアだ。あのれいむが怒るのはそう言った側面があってのことだが… そんな背景を知っていたとしても「ハイ、どうぞ」と差し出す気前のいいやつはいない。ましてや相手はただの野良ゆっくりなのだ。 れいむが威嚇を繰り返し、そんな事を言えばどうなるか?それは容易に想像できた。 青年が無言で靴のつま先をトントンと地面に二度三度叩いた。次の瞬間靴のつま先がれいむの小麦粉で出来た顔に突き刺さる。 寒天でできた右目を中心にそこが見事にへこんでつま先を飲み込み、声を上げる間もなく後ろの壁に吹き飛んで叩きつけられた。 「い、いだいいいいいいいいいいいいいいいいい!!」 「おぎゃあじゃああああああああん!?」 「ゆんやああああああ!?」 地面にボトンと落ちた後は小麦粉の皮をぐねらせ口から餡子の混じった砂糖水の涎を地面にたらし、顔をうずめて底部をグルングルンと動かしながら悶えているれいむ。 それを見て叫んだ子れいむが跳ねていき、舌を伸ばしてれいむをぺーろぺーろし始める。 「でいぶのっ!でいぶのおべべがぁぁ…!」 「おきゃあしゃんゆっきゅりしちぇね!ぺーりょぺーりょ!」 中の餡子が不規則に変化して凸凹にはれたた為に蹴られた周辺が如何ほどのダメージだったのかは分からないが、目の前にはれいむの寒天でできた右目らしき物がコロンと転がっていた。 その隙に青年が硬貨を拾おうとしたその時、子まりさが突如飛びかかって青年の指に噛みついた。 「ゆっきゅりしにゅんだじぇ!」 「イテっ!」 青年が思わず手を引くと、子まりさは硬貨を口にくわえてすかさずれいむの方向へと跳ねだし始める。 「ゆ!ゆ!」 殆ど壁の近くで陣取っていたためれいむはそれほど吹っ飛ばされては居ない。なので子まりさはすぐにれいむの近くに跳ねることができた。 「ゆ!」 子まりさが口にくわえた硬貨をれいむに見せる。それを見た途端にれいむは顔を上にあげた。 「おちびちゃん!れいむのおくちのなかにはいってね!」 大きく開けた口の中にすかさず飛び込む子れいむと子まりさ。 急いで中に入り込む子れいむと子まりさ。硬貨はそのまま口にくわえていたため実質口の中へ行った事となる。 そのまま大きく体を縮めて飛び跳ね始めるれいむ。どこかへ逃げるようだ。 だが子ゆっくり二体を口の中に入れたままの移動は著しく遅い。次に跳ね様とした瞬間に青年の足がれいむの上部に垂直にのしかかった。 「ゆぎっ!?」 れいむが歪に形を変えてグネグネと動く。だが青年の体重が乗った足を脱出する事は不可能であった。 「ゆぐっ!ゆぐぐっ!」 空気を吸い込み体を大きくしようとしたり、続けて体をグネグネと動かすが一向に動かない。 そのまま地面に擦りつけられるように壁の方向へ向けさせられると、不意に青年の足がどき、れいむの体が丸く戻った。 だがそれも一瞬であった。青年がれいむの後ろ部分を足の裏で押し出すように蹴ったのだ。 れいむが向いている方向は壁、それはつまり… 「ゆびゅっ!」とれいむが声を上げた。青年は続けざまにつま先でれいむの後ろ部分を何度も蹴っていた。 「ゆびゅっ!?ゆぐむっ!ゆぶっ!ゆぼ!?ゆ”!ゆ”!…!……!!」 青年の顔に怒りの表情も何もない。ただ淡々と足をふるって蹴りを繰り出している。 最初は声を上げていたれいむも、声を上げなくなり、ただ小麦粉の皮をグネグネと動かすだけになってしまった。 壁に押し付けられていては餡子を吐き出すことすら不可能だ。餡子が出なければゆっくりは何をされても重傷にすらならない。 れいむの後ろ部分には青年の足跡が幾度も刻まれていた。 青年が最後に大きくれいむを蹴りあげる。れいむは壁にぶつかりバウンドしてクルクルと2~3回転してから地面に叩きつけられた。 「ゆ”…!ゆ”…!ゆ”げぇ”ぇ”ぇ”ぇ”…!」 口の周辺まで移動していた餡子をれいむが吐き出した。かなりの量の餡子がビチャビチャと地面に音を立てて広がっていく。 れいむの吐き出した餡子を青年が足でどけて行くと砂糖細工の歯に交じって中に硬貨が現れた。 それを拾うと餡子を手で払いそのまま振り返りもせず歩き出し始める。 通行人はれいむをよけて歩きはじめていた。私が近づいて見ると驚いた。まだ動いている。 「ゆ”…!ゆ”…!」 口をあけると中から餡子まみれの子まりさと子れいむがはい出してきた。無事な様だ。 「おぎゃあじゃああああああん!」 「ぎょわがっだんだじぇえええええええええ!」 寒天の目から砂糖水の涙を滝ほど流して凸凹に腫れているれいむの小麦粉の皮にすーりすーりを繰り返す子ゆっくり二匹。 よろよろと体制を立て直し、プルプルと震えながら私や周りの通行人なんて見えないかの様に口を開き始めた 「ゆ”…!ゆ”…!べいぎ…だよっ…!ゆ”!おがあざんはごのぐらい…なんど…も…ないよ…ゆ”…!ゆ”っ…!」 そんな事を言っているが間違いなく致命傷だ。あれだけの餡子を吐き出したのであれば少なくとも平気である筈がない。 砂糖水の涙を流してすーりすーりする子ゆっくり二匹にそんな言葉をかけた後、ずりずりと這って移動を始める。 「どにがぐ…おうぢにがえろうね…ゆ”!ゆ”っぐりずればなお…!ゆぐぼっ!ゆげほっ!」 「おきゃあしゃんゆっきゅりしちぇえええええええええ!」 「まりしゃてちゅだうんだじぇ!ゆ!ゆ!」 れいむの後ろ部分の子まりさがぴったりと付いて押し始める。次いで子れいむもそれを真似してれいむの後ろを押し始めた。 だが所詮はバスケットボールサイズにソフトボールサイズ二体が押した所で何の足しになる筈もなかったが、れいむは「ゆっぐりありがどうね…!」と言うとそのまま餡子の後を残してズリズリとどこかへ這っていってしまった。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 次の日の昼間、たまには体を動かそうと公園を歩いているとゆっくり回収箱の近くで昨日見たれいむ一家が何やら固まっていた。 子ゆっくり二体が砂糖水の涙を流して熱心にれいむの話を聞きいっている。 近づいていってもまるで私のことなど眼中にないかのように気づいていなかった。 「…ゆ”っ!おぢびぢゃん…いばがらだいじなごどをばな…ばなずがら…ゆっぐり…ぎいで…ね」 「おきゃあしゃんゆっきゅりおうちのなきゃにいちぇね!」 「そうだじぇ!まりしゃがあのじじいをやっちゅけちぇあみゃあみゃもいちゃぢゃいてきゅるんだじぇ!」 れいむの小麦粉の体は昨日見た時よりもふた回り縮んでいた。余った小麦粉の皮がダブついているのを見ていると、れいむは長くはないようだ。 「ぎのうば…ゆっぐりでぎ…ないにんげんざ…んのぜいで…ゆっぐりでぎながっだ…ね…でぼ…おぢびぢゃんだぢ…はいっじょうげんめい…おうだざんをうだっだよ…どっでもゆっぐり…じだ…おうだざんだっだよ…」 この様子だと最後まで何故あんなことをされたのかまだ根本的に理解できていないようだ。「おうた」以前の問題だというのに。 「おうだざん…ばね…どっでもゆっぐりで…ぎるもの…なんだよ…だがらごれがらも…おぢびぢゃんだぢは…おうだざんをうだ…っでゆっぐりじでね…おぢびぢゃんだぢが…ゆ…っぐりじで…いるどご…ろをみぜれば…にんげんざんはあばあばをお…いでいぐよ…」 「ゆごふっ!ゆごふっ!」とれいむがせき込む。プルプル震えながらも口は休めない。 「ごれがらもながよぐ…ゆっぐりじでね…げんがじぢゃだべだよ…にんげんざんに…おぢびぢゃんだぢのゆ…っぐりじだおうだを…ぎがぜであげでねっ…」 「おきゃあしゃん!れいびゅばだおぎゃあじゃんどいっぢょにおうだうだいだいよ!ゆっぐりじでね!ゆっぐりじでいっでね!」 「ゆびええええええええん!おぎゃあじゃあああああん!」 子ゆっくり二匹がすーりすーりをしながられいむを呼ぶ。だがもうれいむが口を開く事は二度となかった。 どうやら完全にゆっくりできなくなったようだ。泣きながらすーりすーりを繰り返す子ゆっくり二匹を尻目に、潰れ饅頭と化したれいむを私は掴むと目の前のゆっくり回収箱の蓋を開けてれいむだったゆっくりをそこへ放りこんだ。 暫くキョトンとしていた子ゆっくり二匹が突如顔をゆがめて叫び始める。 「くしょじじい!ゆっきゅりおきゃあしゃんをもちょにもどしゅんだじぇ!」 「ゆっきゅりはこのなきゃきゃらだしちぇね!れいみゅおきょりゅよ! 途中子ゆっくり二匹が私に体当たりをくらわせて来たが無視して帰る。ゆっくりだったゆっくりを見つけたらすぐにゆっくり回収箱へ…街に景観の維持のためとはいえ少し後ろめたさがないと言えば嘘になるのだが… 暫く歩くとベンチの上で一匹のきめぇ丸がハーモニカを吹いていた。小奇麗な感じで頭に金のバッジを付けているから飼いゆっくりだろう。 両端に小さな板が付けられ丁度きめぇ丸の口の前に来るように固定されている。 何の曲かは知らないが綺麗な曲だ。 私はきめぇ丸のいるベンチへ近づきこう言った。 「となり、座ってもいいかい?」 私がそう言うときめぇ丸は演奏をやめてこちらへ向き。 「かまいませんよ、どうぞ」と言ってベンチの端へ移動した。 横へどっかりと座るときめぇ丸は演奏を再開する。辺りにはきめぇ丸が吹くハーモニカの「歌」だけが辺りに響いていた。 暫しの沈黙の後、私はきめぇ丸にこうつぶやく。半ば独り言だ。 「…ゆっくりにとって歌って言うのは何なんだい?」 …それに対してきめぇ丸も独り言のようにポツリポツリと呟き始めた。 「我々の言うゆっくりと言うのは二つの意味があります。一つは"自分がゆっくりできる事"、美味しい物を食べた時、暖かい毛布で寝た時…俗に言う幸せを感じる時ってやつですね」 ハーモニカをほんの少し吹いた後にきめぇ丸はこう続ける。 「もう一つは"まわりがゆっくりすること"…前者よりも後者の方が本来なら必要なのです。自分がゆっくりできない時でもそれを大事にする。ドスまりさなんかはそれを順守して動いてますね。"ドスはみんなをゆっくりさせる"というのはドスまりさがよりゆっくりらしいゆっくりでなければならないからなんです」 「周りがゆっくりする事?」 「お歌と言うのは周りも自分もゆっくりする為にあるのです。周りが迷惑と思ってもいけないし、自分がお歌を歌ってゆっくりできないと感じてもいけない。」 きめぇ丸も私も自分の前にある地面をじっと見つめながら目を合わせない。それでも私はきめぇ丸の言葉を粛々と聞いていた。 「街ゆっくりが歌うお歌と言うのは本来のゆっくりの"おうた"ではないのです。あれは自分がゆっくりさせている所を見せているからあまあまを出せ…という類の物。結局は自分のためなんですから、そんな考えで人をゆっくりさせることなど到底不可能でしょう」 それだけ言うと再びハーモニカを吹き始めるきめぇ丸。私はきめぇ丸にお礼を言うとそのまま立ち上がって家路へと付いていった。 途中、別のゆっくり回収箱の前を通りかかった。周りにはソフトボールサイズやピンポン玉程度の子ゆっくりや赤ゆっくりだった物が転がっていた。 親ゆっくりがゆっくりできなくなったことに気づかない子ゆっくり達は、延々とこの箱に体当たりを続けるのだ。朝も昼も夜も続けて…遂にはゆっくり回収箱の周りで力尽きてしまう。 恐らくあの子れいむと子まりさもそう言った末路を辿るだろう。少なくとも私はそう思えて仕方がなかった。 視線を戻して足を家へと向ける。街ゆっくり達が本来の「おうた」を歌う日は果たしてくるのだろうか? …私の脳裏にはいつまでもあのきめぇ丸のハーモニカとれいむ一家の押し付けがましい「おうた」が鳴り響いていた。 過去作品 ふたば系ゆっくりいじめ 504 かりすま☆ふぁいたー ふたば系ゆっくりいじめ 516 サバイバル・ウィンター ふたば系ゆっくりいじめ 527 シティ・リベンジャーズ ふたば系ゆっくりいじめ 582 ビルディング・フォレスト ふたば系ゆっくりいじめ 587 バトル・プレイス ふたば系ゆっくりいじめ 592 コールド・ソング ふたば系ゆっくりいじめ 604 ロンリー・ラック ふたば系ゆっくりいじめ 625 ループ・プレイス ふたば系ゆっくりいじめ 632 フェザー・メモリー(前編) ふたば系ゆっくりいじめ 643 フェザー・メモリー(後編) ふたば系ゆっくりいじめ 690 ウィンター・ブルース 羽付きあき(仮)の作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 下のコメント欄が草生えるwww -- 2016-02-08 17 49 13 コントの様なやりとりを見てゆっくりできたよ ありがとう -- 2014-02-07 23 09 33 「ひでお」という読み方をした障害者を初めて見た -- 2014-01-08 21 23 07 キモいの涌いててクソワロタwwwwww -- 2013-03-22 14 37 34 ↓×5 何この人ヤバイ。厨二病どころじゃないくらいヤバイ -- 2012-04-30 11 33 34 もしも、あのお歌という騒音に100円の価値があるとすれば きめぇ丸のハーモニカの価値は100万円だww -- 2011-12-31 17 28 36 ああ、そうか。感想掲示板だとアホな感想で叩かれるのが怖いもんな……。 -- 2011-08-10 22 05 53 いやあ↓↓はなかなか小気味の良い事言うじゃない、大したもんだよ でもまあ確かに↓↓↓はどうしようもないね、途方もない大馬鹿者だわこりゃ -- 2011-08-10 20 53 49 どっちも馬鹿だよ。 -- 2011-08-09 11 22 36 ↓おまえww 「えいゆう」じゃねえ、「ひでお」だよwこれは英雄でひでおって読むの。わかるか?ww これだから恥知らず君は困りますねww この俺を馬鹿にする前にもっと漢字を勉強したらどうですかw -- 2011-08-09 09 31 07 ↓えいゆう(笑)英雄て言ってる時点で厨二全開なのはあんただと思う -- 2011-08-09 08 14 18 ↓×4 貴様、この英雄を侮辱する気か…よくもそんな恥知らずな真似ができたものだw まあ、いい、この俺は心が広いですからねww低能な貴様ごときの挑発にはのらないのですよww 残念でしたねww -- 2011-07-29 20 59 46 きめえ丸かっけーー! -- 2011-07-28 23 41 36 ゆっくりの思考なんて人間にはわからないんだから、こういう町での観察ものは話のわかるゆっくりが必要なんだな、なんて思った -- 2011-07-20 00 33 17 自分も街ゆっくりウォッチングしてみてぇなあ… -- 2011-06-27 00 13 41 ↓たしかにそんなコメントするのは恥ずかしいな -- 2011-06-25 14 39 39 >暫しの沈黙の後、私はきめぇ丸にこうつぶやく。半ば独り言だ。 >…それに対してきめぇ丸も独り言のようにポツリポツリと呟き始めた。 >きめぇ丸も私も自分の前にある地面をじっと見つめながら目を合わせない。それでも私はきめぇ丸の言葉を粛々と聞いていた。 いやあ厨二病全開ですねえw 読んでるこっちが恥ずかしくなりますよww -- 2011-06-23 19 43 22 きめぇ丸のハーモニカ聞いてみたいなぁ。 詩人のような台詞、きっとその音色も美しいのだろう… ス〇フキンを思い出したぜ… -- 2010-10-27 19 07 12 自分の手に噛みついた糞饅頭を生かしておいてあげるとか凄い優しいお兄さんだな -- 2010-10-15 22 03 12 きめぇ丸はチートレベルでかっこいいな。 あまりに対照的過ぎる -- 2010-08-12 20 33 09
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【いじめ】 夏魔 之場羅 -項目を選択-【専スレ$】【トレパク】【グッサー・海賊版】【キャラヘイト】【キャラ私物化】【商業アンソロ】【企業絡み】【いじめ】【オフ本関連】【DL販売】【webイベント】【岐阜ティー、干し芋】【おさわり禁止】【その他】
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底辺ゆっくり 21KB 虐待-普通 自業自得 差別・格差 同族殺し 駆除 群れ 自然界 現代 創作亜種 独自設定 絵師さんの4コマをヒントにしました。感謝! 『ゴミはゴミ箱へ!その通りだと思うよ!』 参考にさせていただいた絵師さんに最大限の謝辞を <応用編> 鉄材で出来た壁と『立ち入り禁止』の建て看板がつけられた森の奥の工事現場跡。 会社が倒産し工事が凍結した跡地にそのゆっくりの群れはあった。 工事現場跡地はゆっくりが身を隠すのに最適な場所であり、雨をしのげる屋根や丈夫なプレハブの下に巣を作れば安心二重丸である。 外との出入りは入り口の扉のスキマから行なっており、体の柔らかいゆっくりだから出入りできるのだ。 その敷地の隅には、工事の途中でほっぽり出された大きな穴があった。 底が見えないほどに深く、人間の大人でも数人が入れるほど大きい穴。 そこへ向かってぴょんぴょんと跳ねて行くゆっくり二匹。 れいむは口の中に何かを咥えており、帽子持ちのまりさ種は中に何かを入れているようだ。 それと並んで一緒に跳ねる赤ゆっくり。 「ぎょみをゆっきゅりしゅてようね!」 「ぎょみがいりゅとゆっきゅりできにゃいよ!ぎょみはぎょみあにゃしゃんへしゅてりゅよ!」 ピクニック気分なのか、親の周りを嬉しそうにぴょんぴょん跳ねている。 言葉から察するにどうやらゴミ捨てに向かうようだ。 そして親が大穴の淵へとたどり着いた。 「ゆっくりすてるよ!」 そう宣言したれいむが口をガバッと開き、中にあった『ゴミ』を吐き出した。 「おしゅりゅりゅちゅんちぇりゅ!?」 「ゆっぴゅぴちいいいぃぃ!!」 ゴミと思ったそれはゆっくり……ゆっくりの未熟児だった。 小さい悲鳴を上げ、何とか親の口の中に残ろうとするが、れいむは舌を器用に使い、まさしくゴミを払うかのように未熟児達を穴の中に落とす。 「ゆっくりしんでね!!めいれいだよっ!?」 「やめちぴぃ!?」 「ゆゆっくちっぃ!! 未熟児はあっという間に穴の中に消えていった。 「おしゅりゃりゅゆっぴぴぴぎいぃ!?」 一匹の未熟児れいむは頭から穴の底に落下し、その部分から真っ二つに裂け、中の餡子を跳び散らしつつ死んだ。 未熟児はプチトマトほどなので、その餡子の量も微々たるものだった。 「ゆっくちいいいいぃぃびぎゅうっ!?」 もう一匹の未熟児まりさは比較的丈夫な足から着地した。 着地に成功したものの、足は無残に破けてしまいこれではもう動く事もできない。 未熟児の餡子は赤ゆっくりに比べて若干硬いという性質がある(だからのーびのーびができない)。 派手に飛び散るような事はならず、破けた底から餡子がもれ出る程度で済んだ。 「ゆっきゅちできゅぴちいいいいいいぃぃぃぃ!!」 だが、そんな事は無意味である。 爪の先っぽほどの揉み上げを苦しさのあまり狂ったように動かし、痛ましーしーを垂れ流す。 中枢餡が無事なせいで痛みだけは絶えず感じてしまう。 れいむのようにあっさり死んだ方がどれほど良かったであろうか? やがて雨が降って未熟児まりさの体が溶けてなくなるまでこの苦痛は続くのだ。 既にお帽子は脱げてどこかにいってしまっており、たとえこの穴から出れたとしても、もはやこの未熟児まりさが生きていける可能性は0である。 まあ、ここに落とされた未熟児にそんな希望は絶対にありえないのであるが。 他にも落とされた未熟児が多数見受けられた。 そのほとんどが潰れているか、だいぶ前に落とされたのか黒ずんでいたり、溶けてしまっている未熟児いる。 まさしくゴミ捨て場である カリカリカリカリ…… そんなゴミ捨て場にわずかに響く何かを削るかのような音。 「ゆ……ゆ……っきゅ……」 黒ずんだ未熟児ちぇんの傍(髪の毛も少なく尻尾が超短小)で、未熟児ありす(わずかな金髪の上に赤いカチューシャが乗っかっている)が、壁に向かって歯を突きたてていた。 カリカリカリカリ……パキン 「ちょきゃいぴゃああああぁぁぁ!?」 歯を使って穴を開け、ここから脱出しようとしているのだ。 だがゆっくりの、さらには未熟児の歯の強度など高が知れている。 数時間、運が良くて半日ほどでそれは砕け散る。 「ゆくっちちちぇきにゃにぇわあああぁぁ!!」 折れた歯を必死に戻そうと無駄な足掻きを続ける未熟児ありす。 こうなると完全に手詰まり。 ただその場にいて、ゆっくりと死に至るのを待つだけ……いや、わずかだがその時間を延ばす方法があった。 「みゅん……」ここに落ちて数日経つ未熟児みょん(黒いリボン付きの白い髪がお皿みたいに乗っかってる)が、穴の中央で潰れている未熟児ぱちゅりー(髪は生えているがもみ上げが無い。帽子とお飾りはかろうじてある)に近づく。 そしてその死体に顔を埋めた。 「みゅーちゅ、みゅーちゅ……」 死体食いである。 先に言ったとおり、れいむやまりさ、そしてみょんの餡子は若干硬い。 歯を失った未熟児には食べられないが、ぱちゅりー、ありす、ちぇんの中身はクリーム、カスタード、チョコで比較的やわらかい。 なので墜落した未熟児まりさやれいむ、みょんは生存率が高いが、逆に中身がやわらかいありす、ぱちゅりー、ちぇんは少しの傷でも中身が流れ出てしまいそのまま衰弱死する。 そして死体のなかに残ったわずかな中身は、未熟児でも食すことが出来た。 「みゅーちゅ、みゅーちゅ……」 だがしあわせーなどない。 ここに居る限りもう二度とゆっくり出来ないという事がわかっているのか、この食事はただ単に迫り来る飢餓からの死という恐怖から逃れる為の防衛本能であり、しあわせーやゆっくりを求めてのものではないのだ。 事実、全てに絶望したかのような表情を浮かべ、そのまま餓死するに任せた未熟児も居るようだ。 ゴミ捨て場の底辺であるここは、まさしく地獄の様相を呈していた。 「みゅーちゅ、みゅーちゅっびゅっ!!」 突然落ちてきた石によって、未熟児みょんが潰された。 落ちたときの墜落死。 傷を負っての衰弱死。 上から降ってきた新たな未熟児による圧死。 絶望死。 そして雨が降ってしまえば、ここにいる未熟児は全て解けてしまう運命にあるが、もう一つ、この苦しみが終わる方法がある。 「あちゃっちゃよ!ゆっきゅりゆっきゅり!」 「さすがまりさのおちびちゃんだよ!しょうらいはだいりーぐさんだよ!」 この仄暗い穴の底とは対照である地上の光。 その下で暮らす『まとも』に生まれたゆっくり達。 赤まりさと親まりさは一つのゲームをしていた。 それは穴の中に石を落とし、それが中にいる未熟児にあたり叫び声が聞えたら勝ちというものだ。 「ゆ!まりさ!ゆっくりしていってね!」 先程とは違うれいむが親子の元にやってきた。 口の中に何かを入れているようだ。 「れいむ!ゆっくりしていってね!」 「ゆっきゅりしちぇいっちぇにぇ!」 「ゆゆ~ん!げんきのいいおちびちゃんだね!!」 「ゆっへん!まりさじまんのおちびちゃんだよ!!」 「ゆゆ~ん!げんきがよくっちぇごみぇんにぇ!!」 「ゆっくりできるね!れいむもおちびちゃんをしょうかいするよ!!」 そう言ったれいむの横から姿を現したのは赤れいむだった。 「ゆっきゅりしちぇいっちぇにぇ!」 「ゆっくりしていってね!れいむのおちびちゃんもかわいいね!」 「ゆゆん!きゃわいくっちぇごみぇんにぇ~!」 「ゆ~……ゆっきゅりちたれいむだにぇ~……」 赤まりさは何故か頬を赤く染めている。 「かわいいでしょ!れいむのおちびちゃんだよ!!でも、こっちのごみはゆっくりできないよ!!」 そう言ってれいむは口の中に入れていた未熟児を地面に吐き出した。 「ゆ”……ゆ”……」 「ゆちっち……」 「ゆぴきゅ……」 この未熟児達は赤れいむと一緒に生まれた未熟児達で、赤れいむ1に赤まりさ2である。 すでに顔の一部が破れていたり、おめめが無くなったりしておりだいぶ弱っている。 「ごみのくせにうるさいからすこしつぶしてやったよ!そうしたらおとなしくなったよ!!れいむつかれちゃったよ!」 「れいみゅもおてちゅだいちたんだよ!おきゃあしゃんがぎょみはしゅででしゃわっちゃいけにゃいっちぇいっちゃきゃらえぢゃしゃんでちゅちゅいちゃよっ!!」 ゆへんと、胸を反らすかのような体勢をとる二匹。 「ゆ!おちびちゃんはりっぱだね!」 「れいむもりっぱでしょ!?」 「ゆん!れいむもえらいよ!!ごみそうじはみんなのつとめだよ!まりさもおちびちゃんとおてつだいするよ!!」 「ゆっきゅりてつだいよ!!」 まずは親れいむが未熟児れいむのリボンを咥える。 「ゆぴ……おきゃぴゃ……」 「ゆふん!ぜんぜんしゃべれないゆっくりできないごみはさっさとしんでねっ!!」 「しゃ……」 未熟児れいむは穴の中に消えていった。 「しゃっしゃとおちてにゅえ!ぎょみはぎょみびゃこしゃんじゃよ!!」 赤れいむは持ってきた木の枝で妹であるはずだった未熟児まりさをつついた。 「ゅ”……」 既に枝によって中枢餡が傷ついてしまっているのか、餡子はあまり漏れ出していないがほとんど動けないでいるようだ。 やがて未熟児まりさも、赤れいむの枝に押されて穴の中に落ちていった。 「おちびちゃん!!おちびちゃんがごみをすてるときはれいむみたいにぼうさんをつかうんだよ!!おとうさんはだいじょうぶだけどおちびちゃんはゴミをちょくせつさわったらだめだよっ!!」 「ゆっきゅりりきゃいしちゃよっ!!」 赤まりさは残った未熟児まりさを落ちていた木の枝でぐいぐいと押す。 「ゆっきゅりしゅてるよっ!ゆっきゅりゆゆっ!?」 もう少しで未熟児が穴に落ちるというところで事が起きた。 赤まりさが使っていた枝を、未熟児まりさが咥えたのだ。 「ゆゆっ!?ひっぴゃりゃれりゅ!!」 未熟児の目は既に潰れており何かが見える状態ではない。 おそらく無意識のうちにその棒を咥えたのだろう。 未熟児と共に赤まりさが穴の中に落ちるかと思われた……その時。 「ゆふん!!」 親まりさが太い棒で未熟児を叩き潰した。 その衝撃で赤まりさは棒を離し、未熟児まりさはそのままどろりと穴に落下していった。 「おちびちゃんきをつけてね!おとうさんがいたからよかったけどひとりじゃここにきちゃいけないよっ!!ゆっくりりかいしてねっ!!」 「ゆゆ~ん……ゆっきゅりりきゃいしちゃよぉ……」 親まりさに少し怒られて赤まりさは落ち込む。 「まりさ!そんなにおこったらおちびちゃんがゆっくりできないよっ!つぎからきをつければいいんだよ!!」 「まりちゃ……ぴぇーろぴぇーろ……」 親れいむと赤れいむが赤まりさを慰める。 「ゆんっ!!でもきけんだよっ!!おちびちゃんのいのちはとってもだいじだよっ!!だからここはしっかりいっておくよっ!!」 子の命を思えばこそ親は真剣になる。 「ゆゆっ!まりしゃだいちょうぶだよっ!ちゅぎきゃらはもっちょぎゃんばるよっ!」 赤まりさもその親まりさの思いを理解しているようだ。 やがて四匹は穴から去っていった。 先程捨てられた未熟児達は、いずれも着地に失敗し、他の未熟児と同じく小さな餡子の花を咲かせて死んだ。 <実用編> ある日、工事現場跡地入り口に車が止まった。 ワンボックスカーの中から6人組の作業服を着込んだ男が降りてくる。 「ここか」 一人だけメットをかぶっていない男が鉄製の扉で仕切られた入り口を見上げる。 「はい。だいぶ放置されてるようですが、段階的には基礎の初期まで進んでいたようです」 「ふむ。中見れるか?」 「はい。少々お待ちを」 男の一人が入り口に取り付けられていた鍵を外す。 そして数人掛りで鉄製の扉をこじ開けた。 「……なんだこれは?」 「え?」 初めに中の様子を見た男は絶句した。 中にはゆっくりがたくさんいたのだ。 突然開かれた扉を前にして、どのゆっくりもびっくりーといった感じで固まっている。 「いつの間にここはゆっくりの家にされてるんだ?」 「さあ……。ですが、この感じだとかなり前からですね……」 ざっと見た感じでも100。 しかし『ゆっくり一匹を見かけたら五匹はいると考えろ』といわれているので、下手したら500以上はいるかもしれない。 男達が唖然としていると、一匹のまりさが「ゆっくりしていってね!」と声をかけてきた。 他のゆっくり達は不安げにまりさと人間達を見ている。 「なんだ?」 メット無しの男が明らかに不機嫌そうに答えた。 「にんげんさん!まりさたちのゆっくりぷれいすになにかようなのかだぜ?」 「まりさたち、の?」 まりさと話しているメットを被っていない男は現場監督なのだが、ゆっくりという存在が大嫌いだった。 森や山に必ず存在し、住んでいる場所をゆっくりプレイスなどとのたまわって動こうとせず、そのくせ重機に潰されて喚き散らし、悲鳴を上げ、作業を精神的に妨害する。 中にはドスまりさなどというでかいゆっくりがおり、そいつのせいで作業が大幅に遅れることがある。 さらにはゆっくりを保護する団体にそのことがばれると、作業の妨害行為や、難癖つけてのマスコミ利用による叩きなど、厄介な事ばかり起こる。 そんなわけで、この監督だけでなく、建設業に関わる人間にとって、ゆっくりとは邪魔な存在の一つだった。 「ここはまりさたちのゆっくりぷれいすなのぜ!にんげんさんがゆっくりできるにんげんさんならはいってもいいけど、ゆっくりできないならさっさとでていくのぜ!」 男の不機嫌オーラも読めないまりさはゆっくり特有の無謀さを発揮し、出て行くようにと叫ぶ。 男のこめかみに青筋がたった。 「……」 男はゆっくりと足を上げた。 「「「「「(あー……今日も残業かな……)」」」」」 部下達は全てを諦めた。 「ゆ?なにしているのぜ?はやくへんじをするのぜっ!しゃべれないなんてあのごみくずとゆ”びょっ!!」 男の足はまりさの上に踏みおろされた。 その勢いはかなりだったようで、まりさは脳天から足の形の部分をくっきり残し、目や口、あにゃるやまむまむから餡子を噴出し、つぶれ饅頭のようになって即死した。 「ゆ?」 カチンと体を硬直させるその場のゆっくり達。 「おい」 「はい?」 「車から『ゆっくりキラー(ゆっくり用の強力殺虫剤)』と本社から人手を呼べ。それと……今日は残業だ」 「……あ、本社にはなんて言います?」 「『いつもの』ゴミ掃除と言え。人手が必要だとな」 「……りょーかいです……(シクシク……)」 そこでゆっくり達の硬直が解けた。 「あああああああああああああああああああああ!?ばでぃざがあああああああああああああああああ!!ゆぎゃんん!?」 「同じゴミでも声を上げる分貴様らはタチが悪いんだよ!!!」 監督の足が、叫んだれいむを蹴飛ばした。 れいむはプレハブの小屋にぶつかりはじけた。 「なにずるんだああああああああああああああ!!ごのいながぼぼびゅん!?」 まりさと同じくありすの体を踏みつけるとありすは破裂した。 「ゴミがしゃべるな!動くな!這いずるな!跳ねるな!見るな!叫ぶな!大人しく処分されろ!!」 「な”にいっでるのおおおおおおおおおお!?ばぢぇだぢばごび『監督、ゆっくりキラー一本しかないんでスコップ……』じゃびゃいんっ!?」 部下の手からスコップを奪い取りぱちぇりーを潰す。 「わ”、わがだな”いよおおおおおぉぉぉ!!らんじゃまぁああああだずげてねっ!?」 スコップを横になぎ払い、叫ぶちぇんと数匹のゆっくりを巻き添えにしてその体を両断した。 「ぢ、ぢ、ぢぢんんんんぼおおおおおおおおおおおゆ”んっ!!」 勇敢にも枝で立ち向かってきたみょんはスコップの先端でサックリいった。 「ゆあ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”ぁぁぁ!!いやだあああああぁぁぁ!!も”う”おうぢがえるううううううう!!」 ゆっくりが一斉にプレハブの下へと殺到する。 「チッ、プレハブの下にもいるようだな。ゆっくりキラーだ」 「はい」 逃げ込もうとした数匹のゆっくりを潰し、プレハブの下にある隙間にゆっくりキラーの噴出孔を差し込む。 「ゆ~これでもうあんしんだよ!にんげんがどっかいくまでみんなでここでゆっくりしようね!」 「しょうじゃね!れいみゅもゆっきゅ……っ!!」 「ゆ?おちびちゃん……?ゆっ?なんかへんなにお……ゆ”っぎっ!?」 「れ”……い”……!!」 「(びくんびくんびくん)……!!」 超強力ゆっくりキラー。 屋外では効果は低いが、密閉した場所やゆっくりの口内に直接吹きかければ、赤ゆっくりは即死。 成体も死の苦しみを存分に味わいながら死んで行く。 声を上げる中枢餡の機能を破壊するので、叫び声もあげることが無く、精神的にも駆除に最適な一品だ。 プレハブの下に入ろうとしたゆっくりが死ぬのをみた他のゆっくりは、プレハブの下がもはや安全な場所で無いと気づいたようだ。 「ゆ!?だめよ!おうちさんのしたははいれないわああああ!?」 「に、にげるよー!さっきのとびらさんからにげるよーー!!」 「おい、扉閉めろ」 ゆっくりがたどり着く前に、ぴったりと閉じられる扉。 これでは出入りが出来ない。 「ゆぎゃばっ!!わ、わがばああああああ!!」 「ど、どぼじでとびらざんじめちゃうのおおおおおおおおお!!?でいぶがにげられないでじょおおおおおおおおおおお!!」 「逃がすかよ。手前等がいたってことが分ると馬鹿共がうるさいんだ。貴様らは今、ここで全部処分する」 「なんでごどい”っでるのおおおおおおおおお!?ゆっぐりだっでいぎでるんだよおおおおおお!?ゆっぐりじだいんだよおおおおおお!!」 最近ゆっくりが覚えた「生きてる」主張だ。 「だから?」 監督は心底どうでもいいといった感じの口調で返した。 「ゆ”!?」 「貴様らゆっくりの命なんてゴミと同じだ。だから死ね」 「ゆっぐりはごみじゃだいいいいいいいぃぃぃぃ!!ゆぎゅん!?」 振り下ろされるスコップ。 「おい!お前らもやれっ!全部始末が終わるまでは帰れないぞ!」 「はい……」 部下たちもスコップでゆっくりを潰して行く。 ゆっくりキラーを持った部下だけはスプレーを直接噴射して処分して行く。 「や、やめちぇええええぇぇぇぇ!れいみゅしにちゃくにゃいいいいいぃぃぃゆぴんっ!!」 「でいぶのおめめにいれてもいだぐないびゅうてぃきゅるなおぢびじゃんがあああああああああっぎゅんん!!」 「む、むきゅう……やめてにんげんさん……わたしたちがじゃまならでていくわ……だからむぎゅっ!!!」 「ごんなのどがいはじゃないわああああああああ!!いやあああああああゆぎいいいいい!」 工事現場跡地は、ゆっくりにとって地獄と化した。 「に、にげるよっ!まりささまはにげるからちびはしっかりおとりになってねっ!!」 「ど、どうしちぇしょんにゃこちょいうにょおおおおお!?」 先程ゴミ捨てを行なったまりさは子供見捨ててさっさと逃げ出した。 人間たちは他のゆっくりを潰すのに気をとられており、まりさが逃げるのを見ていなかった。 まりさは『ゴミ捨て場』の穴のところまで来ていた。 「ゆふー。やっぱりにんげんはゆっくりしてないねっ!このごみとおな『ほー何と同じだって?』ゆ”っ!?」 べしゃっ 振り返ったまりさの前に先程、一緒にゴミを捨てたれいむのデスマスクが投げつけられた。 そこに来たのは社員の男で、電話で呼ばれた男の一人だ。 「ゆわあああああああああああ!!れいむううううううううう!!」 「ここがお前らのゴミ捨て場か?そこのれいむが『ごみすてばのくずといっしょにするな』とか面白い事いってたから……どれ?ちょっと見てみますか?」 男は近くに転がっていたアルミ製の伸縮梯子を伸ばすと穴の中に降ろした。 「あれ?なんだ。三メートルも無いじゃないか。どれどれ……ああ、なるほどね。お前ら、赤ゆっくりを殺してたのか~ていうかひくわ~この事実を愛護派の連中に言ったらなんて顔するかね~」 男は底を確認した後、梯子に乗って地上に顔を出しつつ面白そうな顔でまりさに言った。 「なにいってるの!!?まりさたちはごみをすててだだけだよっ!あかちゃんなんてすててないよっ!!」 「はあ?何言ってんだ?ほれ、これのどこがゴミなんだよ?」 男は一旦底に戻り、無造作に選らんだ未熟児の死体を地上に投げた。 「ゆぎぃぃっ!?ぐざいいいいいぃぃぃ!!!ゆっぐりでぎな”いいいいいぃぃぃ!!!」 ゆっくりの死体だからゆっくりのみが感じる事ができる死臭がするのは当然である。 「ほら。ゆっくりの死体なんだろ?だから死臭がするんだろ?」 ゆ虐好きな男はゆっくりについての知識はそれなりに持っている。 「ゆぎいいいいいぃぃぃ!!ぢがうううううぅぅ!!まりざだぢがずでだのばごみだああああああ!!あかちゃんじゃだいいいいいい!!!」 「へー。まだ言う?じゃあ、これでもか?」 男が地上に上げたもの。 それは、生きた未熟児まりさだった。 「ゆひっ!?」 だがすでに死に掛けており、やせ細り黒ずんだ体と、既に光を失った目がそこにある。 「ゅ……きゅ……」 わずかに口を動かしている。 「ゆ?」 だが、いきなり目をカッと見開き、はっきりとした口調で言った。 『マリサタチヲステタユックリタチハユックリシネ』 未熟児のはずなのに。 しゃべれないはずの『ゴミ』なのに。 確かに。 まりさに聞き取れるようはっきりと。 その未熟児は言った。 「うわああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁ!!」 まりさは絶叫した。 飛び出さんばかりに開かれた目玉がギロギロと動き回り、体中から体液を噴出し、あらん限りの声で叫んだ。 まりさの脳裏に親から餡継承された記憶がフラッシュバックする。 おさーここはにんげんさんがいないけどごはんさんがすくないよー へんなあかちゃんがいっぱいうまれるわ。こんなのとかいはじゃないわ むきゅーしかたないわ。かわいそうだけどあかちゃんをあのあなにすててごはんさんをせつやくしましょう ごめんねええええええぇぇぇぇ!!みんながいきるためだよおおおおおおぉぉぉ!! ゆるしてね!!ゆるしてね!! おさ!あのあかちゃんたちちっともおおきくならないんだぜ!かりのやくにたたないんだぜ!じゃまなんだぜ! もうおとななのにちいさくてゆっくりできないよっ!あんなゆっくりできないゆっくりいらないよっ! ぜんぜんしゃべらないみょん!あんなあかちゃんゆっくりできないんだみょん! むきゅ!しかたないわできそこないのあかちゃんはうまれたらあのあなにすてましょう!くきからとるとゆっくりごろしになるからうまれてからすてるのよ!すてるのはちょくせつころしてないからゆっくりごろしではないわ! おさはあたまがいいね!さっそくすてるよ!! やくたたずはしんでね!めいれいだよっ!! おさ!やっぱりあかちゃんをすてるなんてひどいよ……ゆっくりできないよ…… れいむなにをいってるのぜ?それはあかちゃんなんかじゃないのぜ!ごみなのぜ!! むきゅ!そうよれいむ。うまれてもやくにたたないゆっくりはごみとおなじなのよ!わたしたちはごみをすててるだけなのよ!ゆっくりりかいしてね! ゆ~……そうだね!!なんだかゆっくりできないよね!じゃあゆっくりすてるよ!! ゆふん!ごみくずをつんつんするのはさいこうにすっきりのぜ! ごみはごみでやくにたつこともあるんだねー。わかるよー でもしっかりとごみはすてましょ!それこそしんのとかいはだわ! むきゅん!みんなしっかりとごみすてしてるわね! ゆっくりできないごみなんてしんそこどうでもいいよね! しっかりしまつするみょん! 「しがだながっだんでず!ごばんざんがずぐなぐでごうずるじがな”がっだんでず! ……やくだだずばごびどおだじだがらずでるんだぜっ!…… ぢがうんだずうううううおざがめいれいじだんでずぅぅぅれいぶははんだいじだんですうううう ……いつまでもちびでゆっぐりでぎないゆっぐりはひつようないからすてるよっ!……」 まりさはそんな状態でぶつぶつと呟き始めた。 「狂った?どうしたんだ一体?」 男には先程の未熟児の声が聞えなかったようだ。 「おい。どうした?」 「あ、監督」 服を餡子やクリームだらけにした監督がやってきた。 「ん?ちょうどいい穴があるじゃないか。ゴミ捨てにはちょうどいい。お前も手伝え」 監督の後ろには、ゆっくりの死骸がこんもり詰まれた一輪車が控えていた。 ひいているのは社員の男性達で、皆、一仕事終えた後の晴れやかな顔をしている。 無論全員ゆっくりの中身まみれだ。 どうやら男がここでまりさの相手をしている間に片付いてしまったようだ。 「ほれ、さっさとどけ。捨てるぞ」 「あ、はい」 男は地上へと昇り、梯子を回収する。 一輪車から次々と穴の中に捨てられるゆっくりの死骸。 既に死体となったそれは、物言わず、動かず、監督が言うゴミと同じだった。 「ん?なんだこのまりさは。ゴミはゴミ箱にっと」 監督はまりさを穴のほうに蹴り落とした。 同時に未熟児まりさも落とされる 「ごみずで……ゆ”ぎ!?ゆぎぃやあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」 「うわっ!?」 最後、穴の暗闇にまりさが消える直前、まりさは正気の顔を取り戻し、この世のものとは思えない叫び声を発した。 まるで何かゆっくりできないものが見えてしまったかのような感じだった。 それはその場にいた全員がびっくりするほどだった。 だが、穴の中に消えたとたんその声はピタリと止んだ。 「ちっ、なんだったんだ……。くそっ、耳がいてえなあ……最後の最後まではた迷惑なごみ袋どもだったな」 「全くです」 「さて、片付いたし一旦本社に帰るぞ。工事再開の準備だ。忙しくなるぞ」 「はい」 こうして男たちはゆっくりの処分を終え、その場を去っていった。 やがて工事が再開され、その穴も埋め立てられた。 その場所には立派なゴミ処理施設が建てられたのだった。 気づけば10作目……文章にするのが途中で億劫になって書き途中のがありすぎるw 自分は絵が描けないので、絵でゆ虐を表現できる人はホントうらやましいです ふたば系ゆっくりいじめ 433 ゆっくり親子 とクズ人間 ~Another~ ふたば系ゆっくりいじめ 496 あるドスのゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 530 絶対的虐待意思 ふたば系ゆっくりいじめ 650 絶対的虐待意思 0 ふたば系ゆっくりいじめ 684 ドス以外いらん ふたば系ゆっくりいじめ 733 あるドスの最後 ふたば系ゆっくりいじめ 745 絶対的虐待意思 ~せめてゆっくりらしく~ ふたば系ゆっくりいじめ 815 おかねさんとゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 901 原材料 元ネタ絵 byセールスあき 挿絵 by車田あき トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 未熟児ゆっくりが流暢にしゃべったのはびっくりした -- 2021-03-17 19 35 00 これをビデオに撮って愛誤共「とっても優しい、人間のパートナー。ゆっくりも生きている。」「エ?これみろよwww」」 -- 2019-10-24 09 51 08 未熟児ゆっくりにゆっくり死ねで発狂したまりさは最高にハイって奴だああはははははー! -- 2019-07-19 03 51 07 ゆっくりが死んでいくなんてのは最高にハイって奴だあああははははははー -- 2019-07-19 03 46 09 ゆっくりなんて元から出来損ないみたいなもんなのにね -- 2017-06-05 16 58 10 うわ〜このゆっくり捨てられる前に欲しかったわ〜。 -- 2016-11-22 06 14 43 ゆっくりは理由なしで全員死刑。 -- 2016-02-14 23 38 27 ゆっくりの子供まで殺すとか殺人鬼だよ 4444444番目の憲法で逮捕する(www) -- 2015-12-23 14 01 01 下等生物のゆっくりは焼却処分しましょうね~ いっぱいでいいよ -- 2014-08-08 17 26 56 ゆっくり共は未熟児を食べるという発想にはならなかったのか? -- 2013-02-08 07 51 30 未熟児をいじめた結果がこれだよ!! -- 2012-09-15 22 47 55 殺すのはでいぶ、ゲスまりさ、レイパー、森の賢者(笑)、 だけでヨロシ。 -- 2012-03-19 21 42 55 やっぱりゴミ処理はゆっくりできるね!! -- 2012-02-08 18 48 38 餡子って何かに転用できないのかな? バイオエタノール的な利用法とか -- 2011-11-08 10 32 14 自然な群れの掟としては間違っていないかもしれないけど自分たちのゲスさを際立たせただけだったな。 -- 2011-10-03 14 07 12 ゴミ捨て場がゴミ処理場になったかw -- 2010-11-26 22 05 56 ゴミはリサイクルできるけどゆっくりはねぇ・・・ -- 2010-10-02 02 38 16 ごみとゆっくりを同等に扱うなんて、ごみに失礼だよ! -- 2010-09-30 19 06 25 足りない子や未熟児描写が上手い。ゆっくりはやっぱり馬鹿なほうがいい。 キモあきやゲスあきの歯茎をむき出しにしたゆっくりは、とってもゆっくりできる。 -- 2010-08-07 23 21 32 ゆっくりはゴミ以下だ -- 2010-07-05 01 41 01
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大変遅くなりましたが、ロゴの作成ありがとうこざいます。 mnr_wiki_logo.png modwiki01.png 本日発売ですね!タイトルロゴ、mnr_wiki_logo.pngってファイル名でこのページにアップしてみました。 -- 名無しさん (2010-07-29 08 03 08) modwiki01.png でアップしました。wikiの応援になれば幸いです -- 名無しさん (2010-08-01 23 51 47) (管理人さんへ) 現状編集者が少ないため、スパム対策機能が編集の弊害になってます。「同一ページへの編集過多規制」をオフにして頂けないでしょうか。(設定ページの下の方にあります) -- 名無しさん (2010-09-13 11 14 56) 名前 コメント